期待を超える
早さと仕上がりを実現します
We deliver speed and quality that exceed expectations.
SERVICE
工事をお考えの方へ
使い勝手を考えた塗床工事
株式会社レジンテクニカは名古屋市を中心に塗床工事、段差解消工事、床面研削・研磨工事を行っています。
工場や倉庫、店舗、住宅など、建物の種類を問わず、その用途に応じて最適な塗料、工法をご提案いたします。
As flooring construction professionals, we meet our customers' expectations.
As flooring construction professionals, we meet our customers' expectations.
NEWS
お知らせ
-
2026.02.17
床塗装の耐荷重はどこで決まる? 下地処理...
床塗装を検討するとき、フォークリフトが走るから耐荷重が心配、機械を置く予定だけど床は持つのか不安、こんな悩みが出やすいです。カタログに強いと書いてあっても、自分の現場で同じように持つのかは別の話です。しかも工期や予算の都合で下地処理を省けないかと考えた瞬間に、後から剥がれや割れが起きないかも気になってきます。耐荷重は塗料の種類だけで決まるわけではなく、床の状態や荷重のかかり方で結果が変わります。この記事では、耐荷重がどこで決まるのか、下地処理を省くと何が起きやすいのかを、現場で判断しやすい形に整理します。
■ 耐荷重と床塗装の関係を最初に整理します
床塗装の耐荷重と聞くと、塗膜が何トンまで耐えられるかを想像しがちです。ただ実際は、床全体の構造や使い方とセットで考える必要があります。最初にここを整理しておくと、材料選びや見積もりの見方がぐっと分かりやすくなります。
- 耐荷重は塗膜だけで決まらず床全体の性能として考えます
塗床はコンクリートの上に樹脂の層をつくり、摩耗や汚れ、薬品などから床を守る役割があります。ただ荷重を最終的に受け止めるのは下地のコンクリートです。塗膜が強くても、下地が弱っていたり、表面の脆い層が残っていたりすると、荷重で浮きや剥がれが起きやすくなります。耐荷重は塗膜単体の強さというより、下地と塗膜が一体で働けるかどうかで決まります。
- 人や台車とフォークリフトでは負荷のかかり方が変わります
同じ重さでも、どんな物がどう動くかで床への負担は変わります。人の歩行は荷重が小さく、接地面も比較的広いです。台車は車輪が小さくなるほど点に近い力がかかり、床に食い込みやすくなります。フォークリフトは車輪荷重に加えて旋回や急停止があり、横方向の力も加わります。耐荷重を考えるときは、重量だけでなく動き方まで含めて見ていくのが大切です。
- 耐荷重と耐摩耗性や耐衝撃性は別物として押さえます
耐荷重が足りていても、摩耗に弱ければタイヤ痕や削れが早く進むことがあります。逆に摩耗に強くても、衝撃に弱いと落下物で欠けや割れが起きる場合があります。現場では耐荷重という言葉がまとめて使われがちですが、本来は耐摩耗性、耐衝撃性、耐薬品性などを分けて考えると失敗が減ります。必要な性能を整理してから材料や工法を選ぶのが近道です。
■ 床塗装の耐荷重はどこで決まるのか
耐荷重の答えを一つに決めるのは難しいです。理由は、床の強さが下地の状態、材料、厚み、荷重のかかり方、弱点の有無など複数の要素で決まるからです。ここでは判断の軸になるポイントを順番に見ていきます。
- 下地のコンクリート強度と劣化状況が土台になります
床の土台はコンクリートです。表面が白く粉をふく発塵、過去の塗膜が浮いている、油が染みている、ひび割れが多いなどがあると、塗膜を支える力が落ちます。見た目がきれいでも、表面だけ脆くなっていることもあります。耐荷重を確保するには、まず下地が健全かどうかを確認する必要があります。ここを飛ばすと、上にどれだけ良い材料を載せても長持ちしにくくなります。
- 塗床材の種類と塗膜厚が支えられる力に影響します
塗床材にはエポキシやウレタン、樹脂モルタルなどがあり、硬さや粘り、厚みの取り方が変わります。一般的に、薄い塗膜は美観や防塵には向きますが、強い荷重や衝撃が続く場所では厚みが足りないことがあります。反対に厚膜は強度を出しやすい一方で、下地の状態が悪いと厚い分だけ剥がれたときの影響も大きくなります。材料と厚みは、荷重条件と下地条件に合わせて決めるのが基本です。
- 荷重のかかり方が点か面かで必要性能が変わります
同じ重量でも、接地面積が小さいほど床への圧力は大きくなります。ラック脚やジャッキベースのように点で支える場合は、局所的に強い力がかかります。フォークリフトも車輪で点に近い荷重が繰り返し入ります。逆にパレットが面で置かれる場合は力が分散します。耐荷重を検討するときは、何トンかだけでなく、どこにどれだけ集中するかを見ておくと判断がぶれません。
- 目地やひび割れや段差の有無が弱点になりやすいです
コンクリートには伸縮目地があり、ひび割れや段差がある現場も少なくありません。こうした不連続な部分は荷重がかかったときに応力が集中しやすく、塗膜の割れや欠けの起点になりやすいです。段差があると車輪の衝撃も増えます。耐荷重を確保したいなら、弱点になりやすい場所を先に補修し、塗床が無理なく追従できる状態に整えることが重要です。
■ 下地処理が耐荷重に効く理由
耐荷重の話になると材料の強さに目が向きますが、実際のトラブル原因として多いのは密着の問題です。塗膜が下地と一体になってはじめて、荷重を分散して受け止められます。その一体化を支えるのが下地処理です。
- 密着不良が起きると塗膜が荷重を受け止めきれません
塗膜がコンクリートにしっかり付いていないと、荷重がかかった瞬間に塗膜がたわみ、端部から浮きや剥がれが広がります。フォークリフトの旋回やブレーキは横方向の力も加わるため、密着が弱いと特に影響が出やすいです。耐荷重を上げたいなら、まず密着を安定させることが近道です。塗膜の強度を上げる前に、土台との結びつきを作るイメージが大切です。
- 研削や研磨で脆弱層を落とし健全な面を出します
コンクリート表面には、施工時にできたレイタンスと呼ばれる脆い層が残っていることがあります。ここに塗っても、弱い層ごと剥がれる可能性があります。研削や研磨は、この脆弱層を削り落として健全な骨材面を出し、塗料が食い込める状態をつくります。見た目を整える作業というより、耐荷重の土台を作る作業です。下地処理の質が仕上がりの安定性を左右します。
- 含水や油分や粉じんの残りが不具合の引き金になります
含水が多い下地では、塗膜の膨れや剥がれが起きやすくなります。油分が染みている床は、見た目では分かりにくくても密着を邪魔します。研削後の粉じんが残っていても同様です。耐荷重を求める現場ほど、荷重が繰り返し入るので小さな密着不良が大きな剥がれにつながります。下地の乾き具合、油の有無、清掃の徹底は地味ですが効いてくるポイントです。
■ 下地処理を省くと起きやすい不具合
下地処理は手間も時間もかかるため、省きたくなる気持ちも分かります。ただ、床は一度不具合が出ると部分補修では追いつかず、結果的に稼働への影響が大きくなることがあります。起きやすい不具合を知っておくと判断しやすくなります。
- 塗膜の剥がれや浮きが発生しやすくなります
最も分かりやすいのが剥がれや浮きです。フォークリフトの走行ライン、出入口、旋回部など負荷が集中する場所から起きやすいです。下地処理が不足すると、塗膜の強度以前に接着面が弱くなり、端からめくれるように剥がれることがあります。剥がれた部分は段差になり、次の欠けや転倒リスクにもつながります。
- タイヤ痕や摩耗の進行が早くなることがあります
下地が平滑でないまま塗ると、塗膜厚が場所によってばらつきます。薄い部分は摩耗が早く進み、タイヤ痕が残りやすくなることがあります。また下地の脆弱層が残っていると、表面が粉をふき、それが研磨材のように働いて摩耗を進める場合もあります。耐荷重だけでなく、日々の見た目や清掃性にも影響が出やすいポイントです。
- ひび割れの追従不足で割れが表面化する場合があります
下地のひび割れを放置して塗ると、上の塗膜にも割れが出ることがあります。特に動きのあるひび割れや、段差を伴う割れは要注意です。材料によって追従性は異なりますが、前提としてひび割れ補修や目地処理が適切でないと、荷重がかかったときに割れが開閉して塗膜が切れやすくなります。割れは水や汚れの入り口にもなります。
- 補修のたびに稼働停止が増えやすい点も注意です
床の不具合は、補修中にそのエリアが使えなくなるのがつらいところです。小さな剥がれでも、フォークリフトの動線にかかれば安全上放置できません。結果として、部分補修を繰り返し、停止時間が積み重なることがあります。下地処理を省いて初期工事を短くしても、後から止める回数が増えると負担が大きくなります。稼働条件が厳しい現場ほど、最初の整え込みが効いてきます。
■ 耐荷重の考え方で押さえたい現場条件
耐荷重を満たすには、現場の使われ方を具体的にすることが欠かせません。車両の種類、置く物、温度や水の有無など、荷重以外の条件も床の寿命に影響します。ここでは担当者の方が整理しやすい観点をまとめます。
- フォークリフトは車輪荷重と旋回が床を傷めやすいです
フォークリフトは重量に加えて、車輪が小さく接地面が限られるため圧力が上がりやすいです。さらに旋回時には横方向の力が入り、塗膜をねじるように傷めます。発進停止が多い場所、荷物を持ち上げたまま切り返す場所は負担が大きくなります。走行ルートや旋回の癖まで見ておくと、必要な塗膜厚や補強の考え方が決めやすくなります。
- ラック脚や機械の据え付けは局所的な荷重に注意します
ラック脚は点で荷重がかかり、床に局所的な圧力が発生します。機械の据え付けも同様で、振動が加わる場合はさらに条件が厳しくなります。こうした場所では、樹脂モルタルなど厚みと強度を出しやすい工法を検討したり、ベースプレートで面荷重に変えたりする考え方が有効です。耐荷重は床全体の平均ではなく、弱い一点で決まることがある点に注意が必要です。
- 温度差や熱水や薬品など環境条件も同時に確認します
温度差が大きい場所や、熱水を流す場所、薬品が落ちる可能性がある場所では、塗膜の選定が変わります。たとえば熱水に弱い材料を選ぶと、荷重以前に膨れや劣化が起きることがあります。薬品も同様で、耐薬品性が足りないと表面が軟化して摩耗が進みやすくなります。耐荷重だけで材料を決めず、環境条件をセットで確認するのが安全です。
- 厨房や冷凍庫は滑りやすさと衛生面も一緒に見ます
厨房は水や油が床に落ちやすく、滑りやすさの管理が重要です。さらに清掃性や衛生面も求められます。冷凍庫は低温下で施工性や硬化性が課題になり、結露や霜も考慮が必要です。こうした場所では、耐荷重だけでなく、防滑性、耐熱水性、低温での硬化などの条件を同時に満たす必要があります。現場の困りごとを先に言語化しておくと材料選びがぶれません。
■ 用途別に選びやすい塗床材の目安
塗床材は種類が多く、名前だけでは違いが分かりにくいと思います。ここでは用途別に検討しやすい目安をまとめます。実際には下地の状態や工期条件も絡むため、あくまで選定の入り口として使ってください。
- エポキシは強度と耐久のバランスを取りやすいです
エポキシ系は硬さと強度を出しやすく、工場や倉庫など幅広い用途で検討されます。塗り方も薄膜から厚膜まで選択肢があり、必要な性能に合わせやすいのが特徴です。一方で、温度変化が大きい場所や、熱水がかかる環境では別の材料が向くことがあります。荷重と環境条件を整理したうえで、厚みや仕上げを決めると失敗が減ります。
- 水性硬質ウレタンは耐熱水性が必要な場所で検討します
厨房や食品工場など、熱水洗浄がある現場では耐熱水性が重要になります。水性硬質ウレタンは、こうした条件を想定して検討されることが多い材料です。臭いが気になる環境でも選びやすい場合があります。床の使い方としては、熱水だけでなく油や洗剤も関係するため、清掃方法まで含めて相談できると安心です。
- MMAは短工期が必要な現場で候補になります
稼働を止められる時間が短い現場では、硬化が早い材料が助けになります。MMAは施工後の使用開始までの時間を短くしやすく、夜間工事や休日工事などで検討されます。低温でも硬化しやすいタイプがあるのも特徴です。ただし現場条件によっては換気や臭いへの配慮が必要な場合があります。工期優先のときほど、下地処理をどこまで行うかの見極めが大切です。
- 樹脂モルタルは段差解消や高い強度が欲しい時に向きます
段差がある床や、欠損がある床を整えながら強度も確保したい場合は、樹脂モルタルが選択肢になります。厚みを確保しやすく、局所的な荷重がかかる場所でも検討しやすいです。ラック脚の周りや、フォークリフトの旋回部など、負担が大きい場所を重点的に強くしたいときにも考え方として合います。下地補修と一体で計画すると効果が出やすいです。
■ 耐荷重を満たすための確認項目と進め方
耐荷重で失敗しないためには、最初の条件整理と現地確認が重要です。材料だけで決めると、現場の運用とずれてしまうことがあります。担当者の方が社内で整理しやすいように、進め方を順序立ててまとめます。
- 必要な耐荷重は車両重量だけでなく積載と運用で決めます
フォークリフトの自重だけでなく、最大積載時の重量を想定する必要があります。さらに、同じ機種でも走行頻度、旋回の多さ、停止位置が固定かどうかで床への負担は変わります。ラックの増設予定や機械更新の予定があるなら、それも条件に入れておくと後戻りが減ります。耐荷重は将来の運用も含めて決めるのが現実的です。
- 現地調査では床の劣化と含水と汚れを確認します
現地では、ひび割れ、欠損、段差、発塵の有無を確認します。油が染みている場所や、薬品が落ちる可能性がある場所も重要です。含水が多いと施工後の膨れにつながるため、乾き具合の確認も欠かせません。床の状態が分かると、下地処理の範囲や補修の必要性が見えてきます。ここが曖昧なまま進むと、工事中に追加が出やすくなります。
- 下地処理の範囲と補修の要否を先に決めると安心です
研削や研磨をどこまで行うか、ひび割れ補修をどうするか、目地をどう納めるかを先に決めると、耐荷重の安定性が上がります。部分的に状態が悪い場合は、全面を同じ仕様にせず、重点箇所を厚くするなどの考え方もあります。下地処理は省くかどうかではなく、必要な範囲を見極めることが大切です。
- 稼働を止められる時間に合わせて工法と材料を選びます
工場や倉庫は止められる時間が限られることが多いです。全面を一度に施工するのか、区画を分けて施工するのかで選ぶ材料も変わります。硬化時間が短い材料を選ぶ場合でも、下地処理や補修の時間は別で必要になります。稼働条件と品質の両立には、工程の組み立てが重要です。無理のない範囲で現場に合うやり方を選ぶのが現実的です。
■ 株式会社レジンテクニカが大切にしている下地処理と施工体制
耐荷重を安定させるには、材料選びだけでなく下地処理の質と現場のすり合わせが欠かせません。株式会社レジンテクニカでは、床工事に特化した経験を活かし、現場条件に合わせた提案と施工を行っています。下地処理を記事の中でも重視しているのは、ここが仕上がりを左右しやすいからです。
- 名古屋市を中心に塗床工事と床面研削や研磨まで自社施工で対応します
塗床は塗る工程だけでなく、研削や研磨、撤去など下地を整える工程が品質に直結します。株式会社レジンテクニカは、名古屋市を中心に床面研削や研磨を含めて自社施工で対応しています。下地処理と塗床を同じ目線で管理できるため、現場の状態に合わせて必要な処置を選びやすい体制です。床の劣化が進んでいる場合でも、撤去や研磨から相談できます。
- 代表が打ち合わせや現場確認に伺い用途に合う材料を提案します
床は用途によって求める性能が変わります。フォークリフトの走行、厨房の熱水、冷凍庫の低温など、条件が違えば選ぶ材料も施工の要点も変わります。株式会社レジンテクニカでは、代表自ら打ち合わせや現場確認に伺い、使い方に合う材料や工法を提案しています。現場の困りごとをその場で共有できると、仕様のずれが起きにくくなります。
- 工場や倉庫や店舗など稼働条件に合わせて工期も相談できます
工場や倉庫は稼働を止めにくく、店舗も営業との調整が必要です。株式会社レジンテクニカは塗床工事の経験を積み重ねており、現場の稼働条件に合わせた工期の相談が可能です。材料によっては短い時間で使えるようにする選択肢もあります。無理に急がず、必要な下地処理を確保しながら、現実的な工程を一緒に考えていく姿勢を大切にしています。
■ まとめ
床塗装の耐荷重は、塗膜の強さだけで決まるものではありません。下地コンクリートの強度や劣化状況、荷重が点でかかるのか面でかかるのか、目地やひび割れや段差といった弱点の有無が組み合わさって結果が変わります。だからこそ、研削や研磨で脆弱層を落とし、含水や油分や粉じんを管理して密着を確保する下地処理が重要です。ここを省くと、剥がれや浮き、摩耗の進行、割れの表面化が起きやすく、補修回数が増えて稼働停止の負担につながることもあります。まずはフォークリフトの運用、ラック脚や機械の据え付け、温度や熱水や薬品の有無など条件を整理し、現地で床の状態を確認してから仕様を決めると安心です。株式会社レジンテクニカでは、床面研削や研磨を含めた下地処理から一貫して対応し、現場の使い方に合う材料選びを大切にしています。耐荷重や下地処理の考え方を現場に合わせて相談したい場合は、こちらからお問い合わせください。お問い合わせはこちら -
2026.02.10
食品工場の床衛生、実は下地処理で差が出る...
床の清掃は毎日しているのに、なぜか汚れが残る。水たまりができて乾きにくい。ひび割れの周りだけ黒ずみが取れない。そんな床の悩み、食品工場では珍しくありません。洗浄や消毒の手順を見直しても改善しないとき、原因が床の表面そのものにある場合があります。とくに見落とされやすいのが、塗床の前に行う下地処理です。この記事では、床衛生が崩れやすい理由を整理しながら、清掃性を高めるための塗床と下地処理の考え方を、現場目線でまとめます。今の床がなぜ扱いにくいのか、手がかりを一緒に探していきましょう。
■ 食品工場で床衛生が重要になる理由
食品工場の床は、製品に直接触れない場所でも衛生管理の要になります。水や油、粉が床に落ちるのは日常で、しかも人と台車とフォークリフトが行き交います。だからこそ床の状態が悪いと、清掃の手間だけでなく、衛生と安全の両方に影響が出やすくなります。ここでは床衛生が重要になる背景を、現場で起きやすいことに絞って整理します。
- 床は汚れが集まりやすく、衛生管理の弱点になりやすい
床は重力の関係で汚れが最終的に集まる場所です。飛散した原料、靴底や車輪で持ち込まれる汚れ、結露水や洗浄水が混ざり、残りやすくなります。壁や機械の上は拭き取りで終わっても、床は広い面積を短時間で処理する必要があり、どうしてもムラが出やすいです。床の材質や表面の凹凸が原因で汚れが残ると、次の清掃でも同じ場所に残渣が溜まりやすくなります。
- 水、油、粉体が混ざる現場ほど床の管理難度が上がる
水だけなら流して乾かす管理が中心になりますが、油が混ざると話が変わります。油膜が残ると洗剤が効きにくくなり、さらに粉体が付着するとペースト状になって固着しやすいです。排水口付近や充填機周り、揚げ物や調理ラインの周辺は、こうした混合汚れが起きやすい典型です。床の表面が粗いほど汚れが入り込み、洗浄の回数や時間が増えがちです。
- 清掃性が悪い床が、日々の負担とリスクを増やす
清掃性が悪い床は、同じ手順でも時間がかかります。ブラシを強く当て続けることで作業者の負担が増え、床材の摩耗も進みやすくなります。さらに、水たまりが残れば滑りやすさにつながり、転倒やヒヤリの原因にもなります。床衛生は品質管理の話だけでなく、現場の安全と作業のしやすさにも直結する、地味だけれど効く改善点です。
■ 床衛生を落としやすい原因は表面の劣化と微細な凹凸
床が汚れやすい、乾きにくい、臭いが残る。こうした悩みは、清掃のやり方だけでなく床の表面状態が関係していることが少なくありません。見た目には分かりにくい凹凸や、劣化による傷みがあると、汚れが入り込む場所が増えてしまいます。原因を分解して見ると、対策の方向がはっきりします。
- ひび割れ、欠け、摩耗が汚れの入り口になる
コンクリートや既存の塗床が劣化すると、ひび割れや欠けが生じます。そこに汚れや水分が入り込み、清掃しても表面だけがきれいになって内部に残りやすくなります。フォークリフトの旋回が多い場所、台車の通行が集中する通路、荷捌き場の出入口は摩耗が進みやすいです。小さな欠けでも積み重なると、清掃性の差として日々効いてきます。
- 目に見えないピンホールやざらつきが残渣を抱え込む
表面に細かな穴やざらつきがあると、そこが汚れの受け皿になります。見た目は一面でも、触ると引っかかるような感触がある床は要注意です。洗浄水が引かずに残ったり、乾いた後に白っぽい跡が出たりする場合、微細な凹凸に洗剤成分や汚れが残っていることがあります。こうした状態は、清掃の努力が成果に結びつきにくく、現場のストレスにもなりがちです。
- 排水不良や水たまりが衛生面と安全面の両方に影響する
勾配が不足している、排水口までの流れが悪い、段差が邪魔をしている。こうした条件があると水たまりができやすくなります。水が残る時間が長いほど、汚れも滞留しやすく、乾燥が遅れて次の作業に影響することもあります。また、濡れた床は滑りやすく、歩行や台車作業の安全性にも関わります。床衛生の改善では、表面だけでなく水の動きも一緒に見ておくと失敗が減ります。
■ 下地処理で差が出る理由
塗床で清掃性を上げたいと考えたとき、塗料の種類に目が行きやすいです。ただ、実際の仕上がりと耐久性を左右しやすいのは、塗る前の下地処理です。下地が整っていないと、どんな材料を選んでも浮きや剥がれ、凹凸の再発につながりやすくなります。ここでは下地処理が重要になる理由を、現場で起きやすい不具合と結びつけて説明します。
- 下地の状態が悪いと、どんな塗床でも長持ちしにくい
塗床は下地に密着して性能を発揮します。下地が脆く粉を吹いていたり、水分が多かったりすると、塗膜がしっかり付かずに浮きやすくなります。結果として、早い段階で剥がれや欠けが出て、そこから汚れが入り込みます。清掃性を上げるために塗ったのに、汚れの逃げ場が増える。こうした逆転現象は、下地の見極め不足で起きやすいです。
- 汚れ、油分、脆弱部の残りが剥がれや浮きにつながる
食品工場の床は油脂が染み込みやすく、見た目がきれいでも内部に残っている場合があります。油分が残ると塗料が弾かれ、密着不良の原因になります。また、表面だけ硬く見えても、内部が脆い層が残っていると、その層ごと剥がれることがあります。だから下地処理では、洗浄だけでなく研削や研磨で確実に弱い部分を落とすことが重要になります。
- 清掃性は塗料だけでなく、下地の整い方で決まりやすい
清掃性の良し悪しは、表面の平滑性と連続性で決まりやすいです。下地が波打っていたり、補修跡が段になっていたりすると、塗床で覆っても微妙な凹凸が残り、汚れが溜まる場所になります。下地処理で段差や欠損を整え、塗床が均一な厚みで仕上がる状態を作ることが、結果として洗いやすい床につながります。
■ 食品工場の下地処理で確認したいポイント
下地処理は、ただ削って塗る作業ではありません。床の状態を見て、どこまで撤去するか、どの程度整えるかを決めることで、仕上がりと耐久性が変わります。食品工場では油脂や洗剤の影響も受けやすく、一般的な工場より確認項目が増えがちです。現地で押さえておきたいポイントを順番に見ていきます。
- コンクリートの強度と脆弱層の有無を見極める
表面が粉っぽい、削ると砂が出る、叩くと浮いた音がする。こうした兆候がある場合、脆弱層が残っている可能性があります。脆弱層の上に塗床をしても、土台ごと傷みやすくなります。下地の強度を確認し、必要に応じて研削で健全部まで出す判断が大切です。見えない部分ほど、最初の確認が効いてきます。
- 油脂の染み込みや洗剤成分の影響をチェックする
油が染みた床は、表面を洗っても内部に残っていることがあります。塗床後に浮きが出る原因になりやすいので、油染みの範囲や深さを見て、撤去や下地の含浸処理などを検討します。また、洗剤や薬剤を日常的に使う現場では、成分が床に残っている場合もあります。どんな洗剤を使っているか、どのエリアで濃度が高いかを共有しておくと判断がしやすいです。
- 既存床材の撤去範囲と研削、研磨の必要性を判断する
既存の塗床が残っている場合、部分補修で済むのか、全面撤去が必要かの見極めが重要です。浮きや剥がれが点在している床は、見えている部分だけ直しても周辺から再発しやすいです。研削は密着のための粗しとしても有効で、塗料が食いつく面を作れます。研磨は平滑性を整える目的で使い分けることがあります。
- 段差、欠損、勾配の補修方針を決める
清掃性を上げたいなら、段差や欠損の補修は後回しにしないほうが安心です。段差は汚れの溜まり場になり、モップやスクイジーの動きも止めます。欠損は水が入り、劣化の起点になります。さらに勾配が不足していると水が引かず、乾燥が遅れます。どこまで勾配を直すかは工場の稼働や排水位置にも関わるので、現場条件と合わせて決めるのが現実的です。
■ 清掃性を高める塗床の考え方
塗床は床をきれいに見せるためだけのものではなく、清掃しやすい形に整えるための仕上げでもあります。ポイントは、汚れが溜まりにくい面を作り、洗浄水が流れやすい状態に近づけることです。そのうえで滑りにくさも必要になります。ここでは清掃性を上げるための考え方を、仕様の決め方として整理します。
- 平滑性を上げて汚れの滞留を減らす
清掃性に直結するのは表面の平滑性です。ざらつきが強いと汚れが引っかかり、ブラシの力が必要になります。逆に平滑すぎると滑りやすくなるため、用途に応じた表面仕上げのバランスが大切です。例えば水を多く使うエリアは、水切れを意識した平滑寄りの仕上げが向くことがあります。粉体が多いエリアは、清掃で回収しやすい面の連続性が効きます。
- 継ぎ目や立ち上がりの納まりで洗いやすさが変わる
床の面だけでなく、壁際や設備基礎の立ち上がりが清掃の難所になりやすいです。角が直角のままだと汚れが溜まり、ブラシも入りにくくなります。立ち上がりを設けたり、R形状でつなげたりすると、洗浄がしやすくなります。排水溝周りも同様で、納まりが雑だと水が残りやすいです。清掃性を上げたいときは、見切りや端部の形も一緒に検討すると効果が出やすいです。
- 防滑は確保しつつ、清掃で落とせる表面に整える
滑りにくさを上げるために骨材を強く入れると、凹凸が増えて清掃が大変になることがあります。だから防滑は必要な場所に必要な程度で入れる考え方が現実的です。例えば通路と作業エリアで仕上げを変える、濡れやすい場所だけ防滑を強めるなど、エリア分けが有効です。清掃で落とせる範囲の凹凸にとどめることが、日常管理の負担を減らします。
■ 食品工場で選びやすい塗床材と使い分けの目安
塗床材は種類が多く、カタログだけでは判断しにくいです。食品工場では水、油、熱水、薬剤、低温など条件が重なりやすいので、材料の得意不得意を踏まえて選ぶ必要があります。ここでは代表的な塗床材について、向く場面と注意点を目安としてまとめます。最終判断は現地の床状態と運用条件に合わせるのが安全です。
- エポキシ系が向く床と注意点
エポキシ系は工場床で使われることが多く、耐摩耗性や強度面で選びやすい材料です。台車やフォークリフトの走行がある床で検討されることがあります。一方で、熱水が頻繁にかかる場所や急激な温度変化がある場所では、条件によっては負担が大きくなることがあります。水や熱の使い方、洗浄温度、乾燥の頻度など、運用面の情報が材料選定の助けになります。
- MMAが向く床と短工期が必要な場面
MMAは硬化が早く、短い時間で歩行可能になるタイプがあります。工場を止めにくい、夜間や休日の限られた時間で仕上げたい、といった条件で検討されます。また低温下でも硬化しやすい材料があり、冷蔵、冷凍環境での選択肢になることがあります。注意点としては、施工時の臭気や換気、周囲への配慮が必要になる場合があるため、稼働状況と合わせて確認します。
- 水性硬質ウレタンが向く床と耐熱水性が求められる場面
水性硬質ウレタンは、熱水や洗浄が多い環境で検討されやすい材料です。厨房や食品工場で、耐熱水性や衛生面を重視したいときに候補になります。水性で臭気が抑えられる傾向がある点も、稼働しながらの工事では気になるポイントです。ただし、下地の水分状態や施工条件によって仕上がりが左右されるため、下地処理と現地確認がより重要になります。
- 低温環境や冷凍、冷蔵エリアでの考え方
冷凍、冷蔵エリアは温度が低く、結露や霜の影響も受けやすいです。材料が硬化しにくい、乾燥しにくい、施工中に水分が出るなど、常温とは違う前提で考える必要があります。低温でも硬化する材料を選ぶことに加え、施工時の温度管理や結露対策、下地の状態確認が欠かせません。床の滑りやすさも変わるため、防滑の度合いも含めて検討します。
■ 工事計画で押さえるべき現場条件
材料と下地処理の方向が決まっても、工事計画が現場に合っていないとトラブルになりやすいです。食品工場では稼働停止が難しい、衛生区画がある、臭気や粉じんに配慮が必要など、制約が多い傾向があります。ここでは設備課や工務の担当者が事前に整理しておくと、打ち合わせが進めやすくなるポイントをまとめます。
- 稼働を止めにくい工場での施工時間の考え方
ラインを完全停止できるのか、部分停止で回せるのかで計画が変わります。区画を分けて順番に施工する場合、段差や動線の切り替えが発生するので、安全対策も含めて検討が必要です。短時間施工が可能な材料を選ぶことも一つですが、下地処理の時間は削りにくいことがあります。どこを優先するかを整理しておくと、現実的な工程が組みやすくなります。
- 臭気、乾燥時間、養生の確認ポイント
塗床材によって臭気の出方や換気の必要性が変わります。食品を扱う環境では、施工エリアの隔離や空調の扱い、臭気が製品や包材に影響しないかの確認が大切です。また、乾燥時間や硬化時間は、歩行可能、台車可能、フォークリフト可能など段階があります。いつから何ができるかを事前に確認し、養生範囲と期間を明確にしておくと運用が乱れにくいです。
- 搬入動線とフォークリフト荷重への配慮
材料や機材の搬入経路、施工中の通行止め範囲、フォークリフトの迂回路を決めておく必要があります。床は面でつながっているので、一部の工事が全体の物流に影響しやすいです。フォークリフトの荷重や旋回の多い場所は摩耗が集中するため、仕様を強める、補強層を検討するなどの判断材料になります。現場の使い方を共有するほど、無理のない仕様に近づきます。
- 施工後の清掃手順とメンテナンスの整え方
塗床後は、初期の清掃方法や洗剤選びが重要です。硬化が進むまで強い洗浄を避けたほうがよい場合もあります。使用してよい洗剤の種類、ブラシの硬さ、洗浄温度の目安など、運用側が迷わない形で整理しておくと安心です。また、剥がれや欠けが起きたときの応急対応を決めておくと、劣化の広がりを抑えやすくなります。
■ 株式会社レジンテクニカができること
床衛生の改善は、材料選びだけでなく下地の見極めと施工の丁寧さが効いてきます。株式会社レジンテクニカでは、名古屋市を中心に工場や倉庫、店舗などの床工事を行ってきた経験を活かし、現場条件に合わせた提案と施工を行っています。ここでは、対応できる内容と相談の進め方を簡単にご紹介します。
- 下地処理から自社施工で、床の状態に合わせて提案します
床は現場ごとに傷み方が違い、油の染み込みや脆弱層の有無も変わります。当社は下地処理から自社で施工しているため、研削、研磨、撤去、補修まで一貫して判断しやすい体制です。塗床の前段階を丁寧に行うことで、密着不良や早期の剥がれを減らし、清掃性が続きやすい床を目指します。
- 塗料の特性を踏まえ、用途に合う材料を選びます
食品工場では耐熱水性、耐薬品性、低温対応、防滑など、求める性能がエリアごとに違います。当社ではエポキシ、水性硬質ウレタン、MMAなどを扱っており、使い方に合わせて材料を選定します。例えば短い工期が必要な場所、熱水洗浄が多い場所、冷凍、冷蔵の場所など、条件を整理しながら無理のない仕様をご提案します。
- 代表が打ち合わせや現場確認に伺い、認識違いを減らします
床工事は、図面だけでは分からない段差や水の流れ、汚れの溜まり方が重要になります。当社では代表自ら打ち合わせや現場確認に伺い、現場の運用や困りごとを直接伺うことを大切にしています。伝達の行き違いを減らし、必要な補修範囲や優先順位を一緒に整理しやすくなります。
- 愛知県内の工場、倉庫の床工事に対応します
愛知県内で、食品会社、自動車関連、物流、運輸などの工場や倉庫床に対応しています。塗床工事だけでなく、段差解消、床面研削、研磨、既存床材の撤去にも対応可能です。床工事を専門に扱っているため、床特有の劣化や動線条件を踏まえたご相談がしやすいと思います。
■ まとめ
食品工場の床衛生は、清掃の手順だけでなく床そのものの状態に左右されます。ひび割れや摩耗、目に見えない凹凸、水たまりがあると、汚れが残りやすくなり、日々の清掃負担と衛生リスクが積み上がります。塗床で清掃性を高める考え方は有効ですが、実際に差が出やすいのは下地処理です。油分や脆弱層を残さず、段差や欠損、勾配を整えることで、塗床の密着と平滑性が安定しやすくなります。材料はエポキシ、MMA、水性硬質ウレタンなどから、熱水、低温、短工期といった条件に合わせて選ぶのが近道です。現地の床は状態が一つとして同じではないため、判断に迷う場合は床工事の経験がある会社に相談すると安心です。株式会社レジンテクニカでは下地処理から自社施工で対応し、現場条件に合わせて無理のない仕様をご提案しています。床衛生の改善を検討中でしたら、まずは状況を共有いただければと思います。お問い合わせはこちら -
2026.02.06
物流倉庫の床補強が必要なサインは? 下地...
床のひび割れが少し増えた気がする、フォークリフトの走行跡が残りやすい、補修しても同じ場所がまた欠ける。そんな小さな違和感が、物流倉庫の床補強を考える合図になることがあります。とはいえ、どこまでが様子見で、どこからが補強や改修の検討なのか、判断が難しいですよね?床は止められる時間が限られますし、工事のやり直しは避けたいところです。この記事では、床補強が必要なサインと原因の見立て方、そして仕上がりを左右しやすい下地処理の考え方を、現場目線で整理していきます。
■ 物流倉庫で床補強が必要になる場面とは
物流倉庫の床は、日々の荷重と摩耗が積み重なって少しずつ性能が落ちます。目に見える破損が小さくても、使い方と床の状態が合っていないと、短期間で不具合が戻ることがあります。まずは床補強が必要になりやすい場面を整理しておくと、判断がぶれにくくなります。
- 床補強と塗床工事の違いを整理しておく
床補強は、床の強度や支持力を回復させるための補修、補強が中心です。欠損部を埋める、段差を直す、脆い層を取り除いて強い層を作り直す、といった内容が含まれます。一方で塗床工事は、床表面を樹脂で覆い、摩耗や汚れ、水や油の染み込みを抑える保護の役割が中心です。塗床だけで解決するケースもありますが、下地が弱っている状態で表面だけを整えると、剥がれや欠けが再発しやすくなります。
- フォークリフトやラック荷重で床にかかる負担
倉庫の床に効いてくるのは、単純な重さだけではありません。フォークリフトは走行中の振動、旋回時のねじれ、急停止の荷重が床に伝わります。ラックも、脚部に荷重が集中しやすく、床の局所的な圧縮や沈みにつながることがあります。さらに、パレットの落下や荷崩れなどの衝撃が重なると、表面の欠けやひび割れが広がりやすくなります。
- 補強が遅れると起きやすい安全面と運用面の困りごと
床の不具合を放置すると、つまずきや転倒の原因になったり、台車やフォークが跳ねて荷物が不安定になったりします。段差があると走行速度を落とす必要が出て、作業効率にも影響します。また、粉が出る状態は清掃負担が増えるだけでなく、商品や機器への付着が気になる場面もあります。小さな欠けが広がる前に、原因を見立てて必要な範囲で手当てするほうが、止める時間や費用の面でも現実的になりやすいです。
■ 床補強が必要なサイン7つ
床の傷みは、ある日急に起きるというより、サインが積み重なって表面化することが多いです。ここでは現場で見つけやすい代表的な7つを挙げます。複数当てはまる場合は、下地まで含めた点検を考えるきっかけになります。
- ひび割れが増える、幅が広がる
以前からあるひび割れが伸びる、新しいひび割れが増える、幅が広がる。こうした変化は、荷重条件に床が追いついていない可能性があります。表面の乾燥収縮だけでなく、床のたわみや沈みが関係している場合もあるため、ひび割れの方向や集中箇所を記録しておくと見立てに役立ちます。
- 欠けや剥離が出て骨材が見える
角が欠ける、表面が薄く剥がれて中の骨材が見える状態は、摩耗や衝撃に下地が耐えきれていないサインです。欠けた部分に水や油が入り込むと、劣化が進みやすくなります。フォークの爪が当たりやすい場所、出入口付近、旋回が多い場所は特に起きやすいです。
- 粉が出る、タイヤ痕が取れにくい
歩くと白い粉が付く、掃いても粉が残る。これはコンクリート表面が脆くなって発塵している可能性があります。タイヤ痕が取れにくい場合も、表面が摩耗して汚れを抱え込みやすくなっていることがあります。清掃の手間が増えてきたと感じたら、床の保護性能が落ちている合図かもしれません。
- 段差や不陸で台車やフォークが跳ねる
小さな段差でも、車輪には繰り返し衝撃が入ります。跳ねる感覚がある場所は、欠損が進行していたり、沈みが始まっていたりすることがあります。走行ライン上の段差は、荷崩れや荷物の傷みにつながるため、早めの補修が安心です。
- 水たまりができて乾きにくい
床が摩耗して凹みができる、あるいは不陸が大きくなると、清掃後に水が残りやすくなります。水たまりは滑りやすさだけでなく、床材の劣化や汚れの定着にも影響します。濡れる頻度が高い倉庫では、特に見逃しやすいポイントです。
- 目地の破損や沈みが見られる
コンクリート床には目地があり、動きを吸収する役割があります。目地材が切れる、欠ける、周辺が沈むと、そこから欠損が広がることがあります。フォークの旋回やラック脚の近くで起きている場合は、荷重の集中が疑われます。
- 補修しても短期間で同じ場所が傷む
同じ場所を何度も補修しているのに再発する場合、表面だけの補修で下地の弱さや汚染が残っていることがあります。原因が荷重条件なのか、下地の脆弱層なのか、油の染み込みなのかで手当てが変わります。再発は、下地処理や工法選定を見直す合図です。
■ 床の劣化原因を見立てるポイント
床補強は、壊れたところを埋めるだけでは長持ちしにくいです。倉庫の使い方、摩耗のされ方、周辺環境を合わせて見ると、再発しやすい原因が見えてきます。現地調査の前に、社内で整理できるポイントをまとめます。
- 荷重条件の確認:車両重量、積載、走行頻度
まず確認したいのは、どんな車両がどれくらい走っているかです。フォークリフトの車体重量に加えて、最大積載時の総重量、走行頻度、走行ルート、旋回が多い場所を整理します。ラックについては、積載量だけでなく脚の形状やベースプレートの有無で床への当たり方が変わります。床の設計強度と実運用がずれていると、局所的な破損が起きやすくなります。
- 摩耗の種類:引きずり、旋回、落下衝撃
摩耗の原因は一つではありません。パレットや台車の引きずりで表面が削れる、旋回でねじれが入り表層が剥がれやすくなる、荷物の落下で欠けが出る。こうした摩耗の種類によって、必要な補修材や塗床の性能が変わります。例えば旋回が多い場所は、耐摩耗だけでなく、剥がれにくさや下地との密着がより重要になります。
- 環境条件:水、油、薬品、温度差の影響
床は環境の影響も受けます。油が染みていると樹脂が密着しにくくなり、剥がれの原因になります。水を多用する場所では、含水が高い状態で施工すると不具合につながることがあります。冷凍、冷蔵の出入口付近は温度差で動きが出やすく、ひび割れが増えることもあります。床の汚れ方や濡れ方は、原因のヒントになります。
■ 下地処理で差が出る理由
床補強や塗床の仕上がりは、材料の性能だけで決まるわけではありません。実際には下地処理で持ちが大きく変わります。見た目はきれいでも、下地が整っていないと剥がれや浮きが起きやすく、結果として補修回数が増えることがあります。
- 表面だけ直すと剥がれやすい理由
欠けた部分を埋めて平らにしても、周囲のコンクリートが脆いままだと、境目から割れたり剥がれたりしやすくなります。また、油や粉じんが残った面に樹脂を塗ると、接着の力が出ません。床は車両の荷重で微細に動くため、密着が弱いと端部から浮きが進行します。表面補修が短期間で傷むときは、下地に原因が残っていることが多いです。
- 研削・研磨で密着性を作る考え方
研削や研磨は、古い塗膜や脆い表層を削り、樹脂が食い付く面を作る作業です。平らにする目的だけでなく、細かな凹凸を作って接着面積を増やす意味もあります。さらに、汚れの染み込みがある場合は、表面を削って汚染層を減らすことが重要です。下地処理を丁寧に行うほど、塗床や補修材が本来の性能を発揮しやすくなります。
- 脆弱層の除去と含水・汚染の見極めが重要
見た目が同じコンクリートでも、表面が粉を吹く脆弱層になっていることがあります。この層を残したままだと、その層ごと剥がれてしまいます。また、含水が高い床は、施工後に膨れや剥がれにつながる場合があります。油汚れも同様で、脱脂や除去が不十分だと密着不良の原因になります。下地の状態を見極めて、削る深さや清掃、乾燥の取り方まで整えることが、長持ちの近道です。
■ 物流倉庫の床補強でよくある工法と選び方
床補強と一口に言っても、段差を直したいのか、摩耗を抑えたいのか、粉を止めたいのかで選ぶ工法が変わります。ここでは倉庫で採用されやすい工法を、目的別に整理します。最終的には現地の下地状態と運用条件を合わせて決めるのが安心です。
- 樹脂モルタルで段差や欠損を補修するケース
欠け、穴、段差、不陸がある場合は、樹脂モルタルで形を戻す補修がよく行われます。硬化後の強度が高く、車両の走行がある場所でも使いやすいのが特徴です。特に段差は、衝撃が繰り返し入って傷みが広がるため、早めに平滑に戻すと周辺の劣化も抑えやすくなります。補修範囲が点在している場合は、動線を見ながら区画ごとに施工する考え方もあります。
- エポキシや水性硬質ウレタンなど塗床で保護するケース
下地が健全で、主な課題が摩耗、汚れ、発塵、防滑であれば、塗床で表面を保護する選択が有効です。エポキシは衝撃による割れや剥がれが起こりにくい性質があり、配送センターなどでも検討されます。水性硬質ウレタンは、水や熱水が関わる場所で検討されやすいです。倉庫内の区画によって求める性能が違うため、場所ごとに仕様を変える判断も現実的です。
- 耐摩耗性・耐荷重・防滑など必要性能から決める
選定では、耐摩耗性だけでなく、耐荷重、耐衝撃、防滑、清掃性も合わせて考えます。例えば旋回が多い場所は耐摩耗と密着性、出入口付近は衝撃と欠けにくさ、濡れやすい場所は防滑と防水寄りの性能が必要です。床補強を機に、走行ルールや旋回位置を少し見直すだけでも、床の寿命が伸びることがあります。
■ 工事前に担当者が確認しておきたいこと
床工事は、工法の良し悪しだけでなく、現場の段取りで仕上がりと負担が変わります。特に物流倉庫は稼働を止めにくいので、止める範囲と時間をどう作るかが重要です。工事前に確認しておくと、打ち合わせがスムーズになります。
- 稼働を止められる時間帯と施工範囲の切り分け
夜間や休日に施工するのか、日中に一部区画だけ止めるのかで、選べる材料や工法が変わります。硬化時間が必要な材料もあるため、歩行再開や車両走行再開のタイミングを先に決めておくと安心です。施工範囲は、動線を確保しながら区画分けすることが多いです。補修箇所が点在している場合は、優先順位をつけると現実的です。
- 一時移設が必要なラック・設備・動線の整理
ラック脚の周辺まで直す場合、荷下ろしや一時移設が必要になることがあります。移設が難しい設備がある場合は、その周囲だけ仕様を変えるなどの工夫が必要です。動線については、フォークリフトの通行ルート、避難経路、搬入口を整理し、施工中の仮動線を決めておくと現場が混乱しにくくなります。
- 現地調査で伝えると良い情報:図面、車両、清掃方法
図面があれば、面積や目地位置、排水の流れが把握しやすくなります。車両は種類、タイヤの材質、重量、走行頻度が重要です。清掃方法も、床の汚れ方や水の使用量を見立てる材料になります。過去の補修履歴が分かれば、再発箇所の傾向をつかみやすいので、写真や記録があれば用意しておくと役立ちます。
■ 株式会社レジンテクニカが大切にしている床補強と下地処理
床補強は、材料の選定だけでなく、下地処理の精度と現場のすり合わせで結果が変わりやすい工事です。株式会社レジンテクニカでは、倉庫や工場の床工事に特化した経験を踏まえ、現場条件に合わせた提案と施工を大切にしています。過不足のない内容にするために、最初の確認を丁寧に行います。
- 下地処理から自社施工で、状態に合わせた提案を行います
補修が長持ちするかどうかは、脆い層の除去、汚染の除去、研削や研磨による密着面づくりなど、下地処理の出来で差が出ます。株式会社レジンテクニカは下地処理から自社で施工し、床の状態に合わせて削る範囲や深さ、補修材と塗床の組み合わせを検討します。表面だけを整えるのではなく、再発しやすい原因に目を向けた施工を心がけています。
- 代表が打ち合わせや現場確認に伺い、認識違いを減らします
床工事は、止められる時間、施工範囲、動線、求める仕上がりが現場ごとに違います。株式会社レジンテクニカでは代表が打ち合わせや現場確認に伺い、運用条件や困りごとを直接伺ったうえで、施工内容をすり合わせます。伝えたつもり、聞いたつもりのズレを減らすことで、工事中の手戻りを抑えやすくなります。
- 愛知県内の工場・倉庫の床工事に対応しています
名古屋市を中心に、工場や倉庫、店舗など商業用建築物の床工事に対応しています。物流倉庫では、フォークリフト走行やラック荷重など、床にかかる条件が厳しくなりやすいです。現場の用途に合わせて、耐摩耗、耐荷重、防滑、清掃性など必要な性能を整理し、施工範囲や工期も含めて現実的な形をご提案します。
■ まとめ
物流倉庫の床補強は、ひび割れ、欠け、発塵、段差、水たまり、目地の破損、補修の再発といったサインから検討を始めるのが現実的です。大切なのは、表面の見た目だけで判断せず、荷重条件や摩耗のされ方、油や水などの環境条件まで含めて原因を見立てることです。そのうえで、研削や研磨、脆弱層の除去、含水や汚染の確認といった下地処理を丁寧に行うと、剥がれや再発を抑えやすくなります。運用条件に合う工法を選ぶことが、安全と作業効率の両面での安心につながります。株式会社レジンテクニカでは下地処理から自社施工で、現場の状態と稼働条件に合わせた床工事をご相談いただけます。気になるサインが出ている場合は、早めに状況整理から一緒に進めていきましょう。お問い合わせはこちら
CONTACT
お問い合わせ
名古屋市中心に東海三県の
ご依頼に対応いたします。
まずはお気軽にご相談ください。